片瀬江ノ島駅舎 解体へ
来年の東京五輪に向けて改良工事が進む小田急線片瀬江ノ島駅舎の「お別れ会」が19日、同駅前広場で開かれた。現在の「竜宮城」のイメージを踏襲しながら、来年5月には新たな駅舎に生まれ変わる。この日は慣れ親しんだ姿を解体前に一目見ようと、鉄道ファンや地域住民らが集まり、名残を惜しんだ。
同駅舎は木造平屋建てで1929年に完成。竜宮城を模したデザインが人気を集め、99年には「関東の駅100選」に選ばれた。近年は老朽化が進んでおり、昨年2月から改修工事が行われている。
イベントは工事用の囲いが設置される前に、地元や駅利用者への感謝を伝えようと小田急電鉄が企画。会場では、開業当時の写真パネルやSNSで寄せられたメッセージが流れるデジタルサイネージが展示されたほか、江の島ヨット音頭や大道芸などを披露。地元町内会や同電鉄関係者が参加する神事式も執り行われた。
2年前から駅長を務める同電鉄の小澤浩さんは「90年間という長い歴史の中で台風や地震もあった。本当によくがんばってくれた」と駅舎を労い、建築課長の門石崇さんは「皆様に愛される湘南江の島の地の新たな顔となるよう、工事にも安全に取り組んでいきたい」と話した。
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